amazonギフト券の買取は危険？違法性や詐欺に合わないための対処法を解説

Amazonギフト券を現金化したいと考えた際、「ギフト券買取」というサービスを目にして気になった方も多いでしょう。

しかし、Googleで「Amazonギフト券買取」と検索すると、関連キーワードには「危険」「詐欺」「違法」といった不安を感じさせる言葉が並びます。

実際に、信頼性の低い業者を利用したことで、返金されない・連絡が取れないなどのトラブルに巻き込まれたという報告も見受けられます。

本記事では、Amazonギフト券買取に違法性があるのかを法律の観点から整理し、詐欺を見抜くためのチェックポイント、安全に利用できるおすすめの買取サイトを専門家の視点でわかりやすく解説します。

Amazonギフト券買取に違法性はないが利用規約違反

2025年7月時点では、Amazonギフト券の買取行為を明確に違法と定める法律は存在しません。

たとえば、資金決済法はギフト券の発行者に対して運用や管理のルールを定めていますが、第三者がギフト券を買い取る行為そのものを禁止している条文はありません。

また、盗品などの不正取引を防止するための「古物営業法」では、古物を取り扱う業者に対し、都道府県公安委員会の許可取得と本人確認を義務付けています。しかし、Amazonギフト券は物理的な形を持たない電子データであるため、「古物」に該当しないとする見解が一般的です。

そのため、現行法上ではギフト券買取そのものが違法となるケースはほとんどありません。ただし、違法性がない＝すべての業者が安全というわけではありません。悪質業者による詐欺被害や利用規約違反のリスクがある点には注意が必要です。

実際、オンライン上には多くのギフト券買取業者や比較サイトが存在しており、正しい知識を持つことで安全に現金化を行うことが可能です。

Amazonギフト券買取サイトを利用する危険性

Amazonギフト券の買取自体は違法ではないとされていますが、だからといって「安心して利用できる」とは限りません。

ギフト券の売買には、法的なグレーゾーンや、Amazonをはじめとする各社の利用規約に違反する可能性があるため、慎重な判断が求められます。

特に注意すべきは以下の2点です。

これらを軽視すると、ギフト券を失うだけでなく、アカウント停止や法的トラブルにつながる場合もあります。
次の章では、それぞれのリスクを具体的な事例とともに解説します。

悪質業者を利用して詐欺被害に遭うリスク

Amazonギフト券の買取業者の中には、利用者をだます悪質な業者が紛れ込んでいる可能性があります。

代表的なトラブル例として、次のようなケースが報告されています。

こうした悪質業者は、「高額買取」「最短即日入金」といった魅力的な言葉を掲げ、急いで現金化したい人の心理につけ込みます。
焦ってギフトコードを渡してしまうと、返金されないだけでなく、個人情報が闇サイトなどで悪用される危険性もあります。

実際のサイトデザインや口コミだけでは優良業者かどうかを判断しづらいため、利用前には必ず会社情報・運営者の記載や古物商許可番号の有無を確認することが重要です。

【現金化目的の場合】カード会社や携帯キャリアの規約違反に注意

Amazonギフト券などを「現金化する目的」で購入する行為は、クレジットカード会社や携帯電話キャリアの多くが定める利用規約で明確に禁止されています。

もしこの規約に違反した場合、次のような厳しい処分を受ける可能性があります。

これらが発生すると、クレジットカードの再発行や新規契約が難しくなり、住宅ローンや携帯端末の分割購入など、日常生活にも深刻な影響を及ぼします。

さらに、利用者自身に現金化の意図がなかったとしても、結果的に「規約違反」とみなされるケースもあるため注意が必要です。ギフト券の購入や利用時には、目的や取引相手の信頼性をしっかり確認することが重要です。

支払いを一括請求される場合がある

クレジットカードやキャリア決済でAmazonギフト券を購入して現金化した場合、最も深刻なリスクが「一括請求」です。

現金化の事実が発覚すると、カード会社はAmazonギフト券の購入代金だけでなく、残っているすべての支払いを一括で請求してくる可能性があります。

分割払いやリボ払いの残高が数十万円、場合によっては100万円以上になることもあり、すぐに支払えない金額を突然求められる危険性があるのです。

キャリア決済の場合も同様に、現金化目的の利用がバレると決済サービスの停止だけでなく、これまでの未払い分を一括で請求されることがあります。

さらに携帯電話契約そのものを強制解約されるケースもあります。

危険なAmazonギフト券買取サイトの特徴

Amazonギフト券の買取業者の中には、誠実に運営している企業もありますが、残念ながら詐欺目的で運営されている悪質サイトも存在します。

こうしたサイトは「高額買取」「最短5分入金」「手続き簡単」といった魅力的な言葉で利用者を誘い、ギフトコードを入手したあとに入金しない、連絡を絶つなどのトラブルを引き起こします。

被害を避けるためには、詐欺サイトに共通する特徴をあらかじめ理解しておくことが大切です。
以下では、利用前に必ず確認すべき危険な兆候を具体的に紹介します。

「買取率95％以上」など不自然に高い設定には要注意

Amazonギフト券の買取率が95％以上など、相場とかけ離れた高すぎる数値を掲げている業者には細心の注意が必要です。

ギフト券買取業者は、買い取ったギフト券を再販売して利益を得るビジネスモデルのため、買取率が高すぎると業者側の利益がほとんど残りません。
したがって、現実的に95％を超える買取率を継続して提示できる業者は極めてまれです。

相場よりも不自然に高い買取率を掲げて利用者を引き寄せ、ギフトコードを受け取った後に連絡を絶つといった詐欺事例も報告されています。
また、「手数料」や「システム利用料」などの名目で実質的な受取額を大きく減らすケースもあるため注意が必要です。

古物商許可番号の記載がない業者は要注意

Amazonギフト券は「古物」に該当しないという見解もありますが、それでも古物商許可番号の記載がない業者には注意が必要です。

古物営業法では、中古品などの古物を買い取る際に、各都道府県の公安委員会が発行する「古物商許可証」の取得が義務付けられています。
多くのギフト券買取業者はAmazonギフト券だけでなく、他のプリペイドカードや電子マネーなども扱っているため、通常は古物商許可を取得しているのが一般的です。

そのため、公式サイト上に「古物商許可番号」や「公安委員会名」の記載がない場合は、運営実態が不明瞭である可能性があります。
また、番号が掲載されていても、実在する番号かどうかを公安委員会の公式データベースなどで確認することが大切です。

連絡先が固定電話ではない業者は要注意

信頼できる買取業者であれば、事業所の所在地を明記し、固定電話番号（03や06など）を公式サイトに掲載しているのが一般的です。

固定電話を設置するには、開設時に本人確認や事業所の所在地確認が行われるため、「固定電話番号の有無」は業者の実在性を確認する有効な手がかりとなります。

一方で、詐欺や悪質な業者の多くは、所在を特定されにくくするために050番号のIP電話や090・080などの携帯番号のみを掲載しているケースが目立ちます。
このような連絡先しか記載されていない場合、トラブル発生時に連絡が取れなくなるおそれがあります。

利用規約や個人情報保護方針の記載がない業者は危険

利用規約や個人情報の取り扱いに関する記載がない業者は、信頼性の低い可能性があります。

通常、健全に運営されている買取サイトでは、利用者が安心してサービスを利用できるように「利用規約」や「プライバシーポリシー（個人情報保護方針）」を明確に掲載しています。
これらのページでは、個人情報の収集目的・保管期間・第三者提供の有無などが具体的に説明されているのが一般的です。

一方、悪質な業者はこれらの情報を意図的に掲載せず、利用者の責任範囲や業者側の義務を不明確にしたまま取引を進める傾向があります。
その結果、入力した個人情報が不正に転用されたり、トラブル時に不利益を被ったりする危険があります。

優良なAmazonギフト券買取サイトの見分け方

安全かつ確実にAmazonギフト券を現金化するためには、信頼できる優良な買取サイトを選ぶことが極めて重要です。

数多くの買取サイトが存在するため、その中から本当に信頼できる業者を見分けるためのポイントを理解しておく必要があります。

運営会社の透明性

優良な買取サイトは、その運営会社の情報が明確に公開されています。

ウェブサイト上に会社名、所在地、電話番号、古物商許可番号などが正確に記載されているかを確認しましょう。

情報が不透明なサイトは、詐欺サイトである可能性や、トラブル発生時の連絡が困難になるリスクがあるため避けるべきです。

これらの情報が正確に記載されているかを確認することで、その業者が法的に適切に運営されているかを判断できます。

不明瞭な点があれば、利用を控えるのが賢明な判断と言えるでしょう。

換金率の適正性と明瞭な手数料

極端に高い換金率を謳うサイトは、顧客を誘い込むための餌である可能性や、後から不当な手数料を請求する詐欺のリスクがあります。

換金率は市場相場と比較して適正な範囲内であるか、そして手数料が事前に明瞭に提示されているかを確認することが重要です。

提示された換金率が不自然に高すぎる場合は、裏に何か問題がある可能性を疑うべきです。

透明性の高い料金体系で、最終的な受取金額が明確なサイトを選ぶことが、安心して取引を行う上での重要な基準となります。

口コミと評判の確認

実際にそのサイトを利用したユーザーの口コミや評判は、サイトの信頼性を判断する上で非常に参考になります。

ただし、良い口コミだけでなく、悪い口コミにも目を通し、総合的に判断することが大切です。

特定のサイトだけに偏らず、複数の情報源から情報を集めるべきです。

複数の情報源から口コミを集め、特定の情報に偏らず多角的に評価することで、より客観的な判断が可能となります。

特に、対応の遅さや手数料の不明瞭さに関する悪評が頻繁に見られるサイトは避けるべきです。

Amazonギフト券買取で違法と判断されるケース

Amazonギフト券の現金化自体は、日本の法律において直接的に違法とされているわけではありません。

しかし、その過程や背景によっては、結果的に刑法上の違法行為とみなされ、刑事罰の対象となる可能性があります。

特に、詐欺や横領といった行為が介在する場合には注意が必要です。

詐欺罪や横領罪に問われる可能性

Amazonギフト券を騙し取ったり、他人のギフト券を無断で現金化したりする行為は、詐欺罪や横領罪といった刑法上の罪に問われる可能性があります。

これは、あくまで「不正な手段」が介在し、他者に損害を与えた場合に適用される法律です。

正当な所有者でないAmazonギフト券を現金化する行為や、他者を欺いて利益を得ようとする行為は、法的な問題に発展する可能性が極めて高くなります。

倫理的な観点からも、決して手を出してはいけない行為です。

資金洗浄（マネーロンダリング）への関与

高額なAmazonギフト券を頻繁に購入し、それを現金化する行為は、犯罪によって得られた資金を合法的に見せかける資金洗浄（マネーロンダリング）に利用されていると疑われることがあります。

特に組織的な関与が疑われると、法的な捜査の対象となり、非常に重い刑事罰が科される可能性もあります。

これは個人の現金化とは異なる次元の話ですが、不自然な高額取引は常に金融機関や当局の監視の対象となることを認識すべきです。

疑いをかけられないよう、常識的な範囲での利用を心がけ、安易に高額な現金化に手を出さないことが重要です。

Amazonギフト券の店頭での買取は難しい

オンラインの買取サイトに不安を感じて、金券ショップなどの実店舗での買取を考える人もいるでしょう。しかし実は、Amazonギフト券は店頭での買取も非常に難しいのが現状です。

多くの金券ショップでは、そもそも電子ギフト券の買取自体を行っていません。

その理由は主に2つあります。

1つ目は残高確認の問題です。店頭では目の前でギフト券の残高を確認できないため、額面通りの価値があるかどうかを判断できません。

すでに使用済みのコードを持ち込まれるリスクがあるのです。

2つ目は不正利用への警戒です。

Amazonギフト券は詐欺や犯罪に悪用されるケースが多く、盗難品や不正入手されたものを買い取ってしまう危険性があります。

また、ギフトコードを控えておいて買取後に使用されるといった詐欺の被害を店舗側が受ける可能性もあります。

仮に買取を受け付けている店舗を見つけたとしても、こうしたリスクの高さから買取率は極端に低く設定されていることがほとんどです。

オンライン買取サイトの危険性を避けようとしても、実店舗での買取は現実的な選択肢とは言えないでしょう。

安全に利用できるAmazonギフト券買取サイト

Amazonギフト券の買取には、規約違反や詐欺のリスクが伴いますが、運営情報を明示し、連絡体制やポリシーを整備している業者も存在します。とはいえ、最終的な判断は利用者自身の責任です。慎重に比較し、納得できる条件のときだけ申し込みましょう。

利用前に確認したい実務的チェックリストは次のとおりです。

このチェックを満たすほど、運営実態の透明性は高まります。少なくとも上記の4〜5項目がクリアできない場合は、申し込みを控えるのが無難でしょう。

買取スイート

買取スイートは、Amazonギフト券をはじめとする各種電子ギフト券の買取サービスを提供している業者です。

運営元は「お魚通販.com株式会社」で、公式サイトには所在地・電話番号・東京公安委員会による古物商許可番号が明記されています。
また、利用規約やプライバシーポリシー（個人情報保護方針）も閲覧できるため、一定の透明性が確認できます。

2025年7月9日時点のAmazonギフト券の買取率は77.0％で、相場内の現実的な設定です。
手数料は無料で、24時間いつでも申し込みが可能なため、急な資金需要にも柔軟に対応できます。

ただし、買取率や対応速度は時期や取引内容によって変動するため、申し込み前に公式サイトで最新情報を確認してから利用することをおすすめします。

買取きゃべつ

買取きゃべつは、Amazonギフト券やiTunesカードなど、複数の電子ギフト券を取り扱う買取専門サイトです。

運営会社は「お魚通販.com株式会社」で、公式サイトには所在地・固定電話番号・東京都公安委員会による古物商許可番号が明記されています。
また、利用規約やプライバシーポリシー（個人情報保護方針）も公開されており、一定の透明性と運営の信頼性が確認できます。

2025年7月9日時点でのAmazonギフト券の買取率は77.0％で、相場範囲内の現実的な設定です。
シンプルな申込フォームと明確な手続き説明が特徴で、初心者でも迷わず取引を進めやすい設計となっています。

ただし、買取率や振込速度はキャンペーンや申込時間によって変動するため、利用前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

買取ラボラトリ

買取ラボラトリは、Amazonギフト券をはじめ、金券・チケット・商品券など幅広い電子ギフト券を取り扱う買取サービスです。
取り扱い券種は20種類と豊富で、最短10分での振込に対応している点が特徴です。

運営会社は「お魚通販.com株式会社」で、東京都公安委員会の古物商許可（第308841707262号）を取得しています。
また、所在地（東京都町田市森野1-8-1 MOAビル4F）や固定電話番号（042-732-3588）、利用規約、プライバシーポリシー（個人情報保護方針）も公式サイト上で明示されており、運営の透明性が高い業者といえます。

24時間・年中無休で手数料は無料。2025年7月9日時点のAmazonギフト券の買取率は77.0％で、相場範囲内の安定した設定です。

ただし、申込件数の増加やシステムメンテナンスの影響で振込までの時間が前後する場合があるため、利用前に最新の受付状況を確認することをおすすめします。

危険な買取サイトの特徴を確認してから、安全な利用を検討しよう

Amazonギフト券の買取は現行法上、明確に違法とされているわけではありませんが、現金化には一定のリスクが伴います。

特に次のような特徴を持つ業者には注意が必要です。

これらに該当する場合、詐欺や情報漏洩などの被害につながる可能性が高く、取引を避けるのが賢明です。

また、クレジットカードや携帯キャリア決済で購入したギフト券を現金化する行為は、カード会社や通信事業者の利用規約に反する場合があります。
違反が判明すると、カードの強制解約や信用情報への登録など、日常生活に影響を及ぼす重大な処分を受けることもあります。

不要になったAmazonギフト券を売却する際は、こうしたリスクを十分に理解したうえで、運営情報を明示し透明性の高い業者を慎重に選びましょう。
安全な取引を心がけることで、安心して現金化を行いながら、資金トラブルを未然に防ぐことができます。